一　金物店
　二　本屋
　三　クリーニング屋
　四　酒屋
　五　染物屋
　六　ケーキ屋
　七　床屋
　八　模型屋
　九　洋品店
　十　喫茶店、蕎麦屋
十一　寿司屋
十二　電器屋
十三　電気工事
十四　美容院
十五　コンビニ、ゲームセンター
十六　スーパー
十七　レストラン、蕎麦屋

昭和五十六年頃の弘法の松交差点の周辺は商店街になっていました。
バス通りの交差点の角には「高峰美容室」が有りました。その後、建て替えて「マギー＆マリー」と名前をかえ、娘さんが跡を継ぎ、美容室を営業しています。
その隣には「すずや」という和菓子屋が有りました。店内では和菓子だけでなく地元産の野菜なども販売されていたそうです。その後、この地域初のコンビニエンスストア「セブンイレブン」になり、「セブンイレブン」の横の階段を上った二階は「ゲームセンター」になっていました。コンビニもゲームセンターも家族経営だったので、家族が体調を悪くしたのをキッカケに閉店し、現在はマンションが建っています。
現在デニーズが建っている場所はかつて畑で、季節になると一画が苺畑になりました。苺は畝で契約して、苺狩が楽しめたそうです。
苺狩りが楽しめた畑はその後、中古車センターになった時期もありましたが、「ゆりストア」というスーパーマーケットが建ちました。
「ユリストア」はこじんまりとしていましたが、食料品や日用雑貨は勿論、贈答用の菓子などのコーナーや薬局、パン屋が併設されていました。日常の買い物の殆どは、この店で済ます事が出来ました。新百合丘駅の周辺に大型店舗が出来た後に閉店し、その跡地に「デニーズ」が開店し、現在に至っています。
「ゆりストア」の向う隣りのマンションの一階には美味しい蕎麦屋が有りました。その蕎麦屋が閉店した後、地元の方が別の蕎麦屋を開店し繁盛していましたが、数年で閉店してしまいました。
マンションの二階、蕎麦屋の真上に「レインボー」というレストランがあり、美味しいと評判でした。特にお子様ランチは大人の料理と変わらぬ美味しさでした。遠くから食べにくる方も多かったようですが、バブルが弾けた頃に突然閉店してしまいました。
蕎麦屋、レストランが撤退した後には、リサイクルショップや介護用品店、デリバリーの中華料理店、塾などが出店しました。
バス通りの「団地坂上」のバス停の手前には女性理容師が経営する「理容室」が有りました。その理容室が閉店した後、別の女性が理容室を開店しましたが、ほどなく閉店。現在は、予約制の理容室「マホロ」が営業を続けています。
理容室の手前には弁当屋、韓国総菜屋などが有りましたが閉店し、現在は一般の住宅になっています。
「団地坂上」のバス停前には「FLOWER」という会社が有りました。店舗は自由が丘に有り、この場所は会社だったようですが、小さな店舗も併設していました。道路から少し奥まった場所に有る洒落た建物に行く途中には大きな木や植物、ベンチなどが有り、まるで喫茶店かレストランのような雰囲気でした。商品は経営者が海外で買い付けてきた布を使った洋服や小物が中心でした。普段は人影もまばらでしたが、年に二回のバーゲンの際には賑わっていました。この場所も現在は一般の住宅になっています。
「ゆりストア」の向かいのバス通りには「あしだ金物」と「富山酒店」が有りました。
「あしだ金物」は調理用具や掃除用具を始めとする日用雑貨の他に建築関係の様々な品を取り揃えた、今でいうホームセンターのようなお店でした。一般の人は勿論、建築関係のプロの方々が車で買い物に来ているのを何度も見かけました。
「富山酒店」は酒類を始めとする飲料や調味料、タバコなどを売っていました。
「あしだ金物」と「富山酒店」の間には書店とクリーニング店が有りました。書店は百合ヶ丘駅前の大塚書店の支店でした。書店もクリーニング店も閉店した後、「あしだ金物」も経営者の高齢化により閉店しました。
「富山酒店」も閉店しましたが「ファミリーマート」になり、現在も営業を続けています。
「富山酒店」の道を隔てた隣には「洋菓子店」が有りましたが、現在は一般の住宅になっています。
「富山酒店」と「洋菓子店」の間の道には理容室や染物店、針灸マッサージ店が有りました。その道をそのまま進むと「日の出マーケット」近くに至ります。
洋菓子店の先のバス通りには、レストランやスナック、寿司店、薬局が有りました。
弘法の松交差点の「親和会」側には「みねや寿司」「「大沢電機」「電器屋」「蕎麦屋」「喫茶店」「さが洋品店」が有り、その先には「模型店」が有りました。その後、模型店、電器屋は閉店しました。かつてこの周辺は映画やドラマの撮影場所になる事が多かったようで、喫茶店はその際に俳優たちの待機場所になっていたそうです。蕎麦屋と喫茶店は閉店し、マンションに建て替えられました。